2021/09/19
白い鹿

2017年から石巻でリボンアートフェスティバルを開催するようになってから、
ずっと会いたいと思っていたホワイトディア―。
幸福のシンボル、神使、神獣とされるその白い鹿の凛とした姿と、
澄み切った空の青さ、海からの風、それらを肌で感じ、
やっと会えたことで、胸にこみあげるものがありました。
このホワイトディア―は、旅の出発地の瀬戸内海の犬島を向いて立っているそうです。
私の妹家族は、その犬島と同じ瀬戸内海の直島に住んでいます。
直島も犬島も、瀬戸内海のアートの島と言われています。
草間彌生さんのかぼちゃがあることでも知られている直島です。
子どもたちが小さい時は、車で12,13時間かけて、妹家族に会いに行ってました。
子どもたちが大きくなり、行く機会も減り、そしてコロナ禍となり、
なかなか会う事が出来なくなり、寂しく思ってました。
そんな妹たちのいる瀬戸内海を向いているホワイトディア―を見ていると、
直島から遠く離れた宮城の地で、妹たちとの繋がりを感じ、
みんなの幸せを願わずにはいられませんでした。
今、当たり前にある事は当たり前なのではなく、
その事に感謝して生きていかなければならないと、
震災後のこの石巻で開催されているリボンアートフェスティバルに足を運んで、
改めて気付かされました。
この澄み切った空の青さの中に、白さが際立つ綺麗な鹿をみて、
そんなことを思わずにはいられない時間でした。