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写真屋さんですか?

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写真屋さんですか?
と、以前のコウバのガラス越しに飾っていたフォトフォルダーを見て、通りすがりの方によく聞かれました。

この写真のフォトフォルダーは、余った端材を熱溶着して、しまいこんでいる写真を壁にかけたら、
いつでも目にできていいだろうな~と思い製作したものです。
ウェルダー溶着では、例えばこのような事もできますよ!という見本にでもなればという意味も兼ねて、今もコウバに飾ってあります。

初めてコウバの中を見た方たちは、街の中では見かけている物が、
このような所で、こういう風に作られているなんて思った事もなかった!と、たいていの方が口にします。

お客様からの依頼されたものでも、これは何に使うのだろう?と思いながら、作っている時もあります。
でも、何のために、どのように使用するかわからない物であっても、作っているその先には、必ず誰かがいて、
その誰かが必要としている物なのです。

なので、縫うのが大変な物であっても、重たい物であっても、細かい物、複雑な物でも、
スタッフみんな、一生懸命に手で作りあげていきます。

そんな、どこかにありそうな物を、切ったり、熱溶着の機械でくっつけたり、工業用ミシンで縫いつけたりと、
毎日コツコツ丁寧に「ものつくり」をしている会社です。

今までも、そしてこれからも、コツコツ丁寧に。


10年

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震災から10年。
この仕事を始めてからも同じ10年。
無我夢中に、必死にコツコツと毎日をこなしてきた10年。

商工会議所の今年の2月号の冊子の「老舗への道」というコーナーに載せて頂き、
改めて10年という月日がいつの間にか流れていた事に気付かされました。

先の見えない不安、出口の見えないトンネルにいるような時も、どんなに打ちひしがれても、
必ず夜は明け、朝日が顔をだして、また次の日がやってくる。太陽の光は希望の光、
その光に前に進む気力や勇気をもらい、また今日を一歩を踏み出す。
そんな初心の想いを忘れないように、
朝日クラフトと社名を付けました。

気が付けば、小さかった息子も、この春、社会人として新たな一歩を踏み出しました。
このコロナ禍の社会の荒波に、血気盛んに自分の足で歩き、挑んでいく息子に、
勇気と情熱をもらい、そして、
息子に負けないよう、私たちも、もう一度この節目の10年に初心に返り、また、
コツコツと丁寧にものづくりに向き合っていきたいと思っております。
そして、これまで支えてくれた沢山の方々への感謝を忘れることなく、
前を向いて頑張って参ります。

今後とも、朝日クラフトを宜しくお願い致します。